【在住者が語る】ベトナム人はどんな性格?ベトナムの国民性を表す4Kとは?

最近、周りでよくベトナム人を見かけるけど、ベトナム人ってどんな性格なの?

たしかに日本在住のベトナム人は本当に増えましたね。
Twitterを見ていても、ベトナム人と日本人の国際カップルもずいぶんと多くなりました。

20206月末時点で、日本在住のベトナム人の数は420415人です(法務省出入国在留管理庁調べ)。

親日でフレンドリーなイメージのベトナム人ですが、

いざ一緒に仕事を始めて見ると、日本人との感覚のちがいに唖然とさせられことがあります。

あなたもそんな風に感じることはありませんか?

  • ベトナム人はどうして、こうも日本人と感覚が違うのだろうか。
  • ベトナム人とうまくやっていくにはどうしたらいいのか。
  • そもそも、ベトナム人はどんな性格なの?

この記事では、こうしたテーマについて書いていきます。

タイベオ先生

筆者は6年ベトナムで生活し、ベトナム人と国際結婚をしています。
そんな、ベトナム人をよく知る日本人の観点から観察したベトナム人の国民性についてシェアしたいと思います。

この記事を読んでわかること
  • ベトナム人の国民性を表すは4Kとは何?
  • 北部と南部での性格の違いとは?
  • プライドが高いので取り扱い注意
目次

ベトナム人の性格を表すは4Kとは何?

よくベトナム人の性格を言い表すのに引き合いに出される4つの “K” があります。

みなさんご存知ですか?

それは、

  • 器用
  • 向学心旺盛
  • 近視眼的
  • かかあ天下

この4つです。

では、それぞれ解説していきます。

器用

中秋節の行事で、技能実習生たちが果物に彫刻を施している

ベトナム人はたしかに器用です。

わたしの妻はベトナム人ですが、例えば棚の蝶番や、ジャンパーのチャックが壊れたときなんかでも、器用にさっさと直してくれます。

ベトナムのローカルの通りを歩いていて、よく思うのが、ベトナムには修理屋さんが本当にたくさんあるということです。

特にバイクの修理屋さんは、どこの路地でも数十メートルおきに一軒と言っても過言ではないくらい、たくさん営業しています。

わたしもバイクに乗りますので、よくお世話になっています。

どんな電気系統の故障でも、足回りの不具合でも、何の迷いもなくビスを開けて、パッパッパと直してしまいます。

しかも修理代が安いので驚きです。

他によく目にするのが携帯電話の修理屋です。日本だと、修理代が高くつくので、たとえばバッテリーがヘタってしまったときなど、修理するよりも機種変更してしまう人のほうが多いですね。でもベトナムだと、1000円程度ですぐiPhoneのバッテリーをその場で交換してくれます。液晶の取替も3000円ぐらいでその場ですぐ行なってくれます。

わたしは、おかげで日本から持ってきたiPhoneSを6年も使うことができました。

時計の修理屋も街中でよく見かけます。わたしも一度、お世話になったことがあります。腕時計の電池が切れてしまったときに、たまたま通りかかったところに時計の修理屋があったので、その場で電池交換をお願いしました。普通のオバちゃんでしたが、モノの5分くらいであっという間に交換してくれました。

もう一つ驚くのが、ベトナム人は器用にバイクに何でも積みます。ベッドのマットレスから、解体された豚まで、本当に何でもバイクで運びます。日本だったら、たとえばガラスを運ぶときは、専門の配送車に丁寧に積載して商品を届けますが、ベトナムではこれもバイクで運んでしまいます。後ろに乗ったもう一人が、手で抱えて、前の人の体の間に運んでガラスを運びます。

向学心旺盛

わたしもここ数年間、ベトナム人への教育に多少なりとも関わってきたので、「向学心旺盛」というのもよくわかります。

ベトナムは国全体として教育の環境は、まだあまり良いとは言えませんが、それでも優秀な若者は多く育っています。

実際、英語を話せる若者の率も日本人より明らかに多いです。

もちろん個人差はあると思いますが、特に田舎出身の若者に向学心旺盛の人が多いように思います。

わたしは以前に技能実習生の送り出し機関で働いていましたが、クラスに必ず一人や二人、本当に熱心に日本語を学んでいる学生がいました。

その子たちに話を聞いてみると、彼らはたいてい貧しい生い立ちで、日本へ行くために一生懸命勉強することで、明るい将来を切り開いていくぞ、というしっかりとしたビジョンがあって、目標を達成するため、実際に頑張っています。

帰国後も、身につけた日本語能力を活かして、さらに新しい環境で活躍している教え子たちもたくさんいます。

ベトナムの大学生は、比較的真面目に勉強しています。彼らの多くも地方出身者です。大学近くのカフェに行くと、一人黙々と勉強している学生の姿をよく見かけます。

近視眼的

これもよくわかります。

あまり先のことを考えていない人が多いです。これは、特にベトナム人とビジネスをするにあたって、日本人が一番不快に感じる点かもしれません。

例えば、市場なんかでも、ちょっと負けてくれればまたこれからもひいきにするのに、あまりそういうことを考えません。目先のお金をもらえるかもらえないかが最重要で、今、質のいいサービスをすれば、あとあと良い関係を築ける、などどいうことはあまり考えません。

また、リスクの先読みや、安全対策なども非常にいい加減です。

新しい店が、オープンしたと思えば、数カ月後には破産して別の店に変わっていたということはよくあります。

学生においては、カンニングや嘘は日常茶飯事です。とにかく、今、その場をしのげればそれでいいのです。

また、日本在住の外国人の犯罪でトップに躍り出たベトナム人ですが、その大半が万引や窃盗です。今、目の前にあるものが欲しい、盗品を売りさばくと金になる、ただそれだけしか考えられません。捕まったあとの結果などお構いなしです。

かと思えば、お金の使い方は意外と堅実だったりします。一見貧しそうに見えて、資産を運用してうまくお金を増やしている人が多いのには驚かされます。

かかあ天下

ベトナム人の女性はたくましいです。家の中でも、母の存在感が一番強いと言われています。亭主関白の家庭はあまり聞いたことがありません。

ベトナム戦争のときにも、男性がみんな戦争に駆り出されて、その間、女性たちが家を守ってきました。

わたしの妻の実家も、義母がずっと家を切り盛りしていて、義父さんは家の中でほとんど存在感がなかったようです。その後、義母が亡くなってしまって、義父さんと兄たちの家族が残されましたが、家族は求心力を急に失って以前のような活気が無くなってしまいました。

また、ベトナムでは女性の経営者や管理職も多く、男性の部下を従えて、ビジネスを成功させている方もたくさんいます。

わたしはベトナムで3社ほど勤務を経験しましたが、女性が管理職についている会社の方が、男性がリーダーの会社より、指示系統がきちんとしていて、仕事も円滑に動いていました。

ベトナム人の性格、地域による違いは?

これはざっくりとした感想ですが、北部の女性の方が性格的に少しキツいように感じます。夫を仕切ろうとする傾向も南部女性に比べて強いです。発音も南部に比べてシャープなため、話し方も時々キツく聞こえてしまいます。表現の仕方も南部に比べてストレートです。言いたいことをはっきり言うので、ベトナム人同士が普通に会話しているだけなのにケンカしているように感じることさえあります。

さらに、一般的な意見として北部の男性は少し理屈っぽく、議論好きだと言われています。

一方南部はと言うと、南部の女性は北部の女性に比べて、おっとりしていて、物言いも柔らかです。オブラートに包んだ言い方を好みます。

南部の男性はどちらかといえば享楽的で、難しいことを考えるよりもその日その日を楽しく生きようという雰囲気があります。

ホーチミンの方が経済的に発展していることから考えても、南部の人は商売上手だと言えるかもしれません。

中部の人は、全体的に穏やかでおっとりした性格の人が多いです。

わたしが勤めていた送り出し期間の教え子の多くは、中部出身でしたが、中部は全体的にまだまだ貧しい地域であることもあって、向学心も旺盛で、穏やかで可愛らしい性格の子が多かったです。

ただ、あくまでこれらは一般的な意見であって、もちろん性格は人によって異なります。北部にも穏やかな女性もいますし、気の強い南部女性もいます。

プライドが高いので取り扱い注意

ベトナム人はプライドが高いです。これには良い面もありますが、悪い面もあります。

たとえば、何か失敗しても、まず、言い訳をしてきます。

日本人の感覚から行くと、ここでまず最初に、素直に「すみませんでした」と、ひとこと謝れば済むのになあ、という場面でも、まず自分を正当化します

「ごめんなさい」を言えば負けだ、ぐらいに思っています。

これも、日本人からすると理解できない部分かもしれません。

ただ、この問題に関しては、日本人と円滑に働きたいのであれば、謝罪に関する日本人の風習や感じ方を彼らに理解させる必要があると思います。

わたしたちが注意しなければならない、別の点があります。それは、人前でベトナム人を叱るのは、ベトナム人の文化からするとNGです。みんなの前で恥をかかせられた、とプライドが激しく傷付けられてしまい、逆効果になってしまいます。

何か注意を与えたいときは、後で個人的に近づいてみんなに聞こえないところで話すのがベストだと言われています。

まとめ

  • ベトナム人の国民性を表すは4Kとは「器用」「向学心旺盛」「近視眼的」「かかあ天下」
  • 北部の人は理屈っぽく、女性は少し気が強い
  • 南部の人はおっとりして享楽的
  • 中部の人は穏やかな人が多い
  • プライドが高いのでそれを踏まえて接しよう

同じアジア人でも、ベトナム人と日本人ではやはり性格が違います。

わたしたちは、自分とは異質の、何だかよくわからないものに対して、不安感や不快感を覚えます。

しかしそのまま、そのようなネガティブな気持ちを放置しておけば、仕事の上でも遅かれ早かれ支障をきたしてしまいます。

それで、お互い仲良く、気持ちよく仕事をしていく上で、一般的なベトナム人の性格について、ざっくりとした理解を持っておきましょう。

それを踏まえた上で、日本人との感覚の差を、視野を広げて、俯瞰で捉えることができれば、過度にイライラせずに済みます。

この記事が、ベトナム人を理解したいあなたのお役に立てれば嬉しいです。

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