ベトナムとビジネスをするときに、かならず必要になるのが各種書類の翻訳です。
Googleなどの機械翻訳は、英語はかなりマシにになってきましたが、
ベトナム語に関して言うとまだまだ正確性に欠け、意味不明のちんぷんかんぷんな翻訳が出てくるため、ビジネス書類の翻訳には到底使えません。
日本語ができる知り合いのベトナム人に翻訳を頼む、という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際のところ日本語能力試験N3,N2程度の日本語力では、語彙が乏しく、日本語の微妙なニュアンスを十分に汲み取ることができないため、正確に翻訳することはできません。
素人に重要な書類の翻訳を任せるのはかなりリスキーです。
ビジネス契約書や専門用語の多い書類は、やはりプロの翻訳サービスを利用するのが一番確実です
ここ数年は、ベトナム語を扱う翻訳会社も市場に多く参入してきており、日に日に競争が激しくなってきています。
どこの業者も高品質を売りにしていますが、実際は翻訳者のレベルにバラつきがあります。
翻訳会社にベトナム語翻訳を依頼したものの、
- 納品された翻訳の日本語が間違いだらけだった
- そもそもベトナム語がわからないので、納品されたベトナム語の翻訳は、意味が正しく翻訳できているのか確かめようがない
- どうすればハズレの業者を引かなくて住むだろうか?
このようなことで、悩まれたことはありませんか?
それでこの記事では、「日本語とベトナム語を正確に翻訳できる会社を選ぶ4つのポイント」というテーマで、失敗しない翻訳会社選びの参考になる情報をシェアしていきたいと思います。
参考にしていただければ幸いです。
- ベトナム在住6年、日常生活はベトナム語のみでOK
- ベトナムの企業で働き、様々な日越文書の添削と翻訳に携わっている
- ベトナム人と国際結婚してコミュニケーションはベトナム語
なので一応、一般の人より、わずかばかりベトナム語と日本語への理解があります。
正確に翻訳できるベトナム語翻訳会社を失敗せずに選ぶ4つのポイント
正確に翻訳できるベトナム語翻訳会社を選ぶには、以下の4つのポイントを押さえておく必要があります。
4つのポイント
- 大事な翻訳は個人(ベトナム人)に依頼しない
- 単価と翻訳の質は比例することを理解しておく
- 多言語を扱う翻訳会社は、ベトナム語に特化していないため、翻訳の正確さと品質が担保されていないこともたまにある
- 必ず、ベトナム人と日本人のダブルチェックが入るところを選ぶ
これらを踏まえて翻訳業社を選ぶなら失敗を避けられます。
では一つずつ解説します。
大事な翻訳は個人(ベトナム人)に依頼しない
日越翻訳で必要なスキルは、ベトナム語ができるのはもちろんのこと、日本語についても相応の深い知識を持っていることが求められます。
わたしは過去に7年ほど日本語教師をやっていましたが、つくづく思うのは日本人から見ても日本語はかなり特殊な難しい言語だということです。
たしかに、日本語のかなり上手なベトナム人は増えてきました。
しかし、
「日本語ができる=日本語が翻訳できる」というわけではありません
日本語能力試験N2をとっている人なら、日常会話はほぼ問題なくコミュニケーションが取れます。
しかし、日本語で文章を書くとなると、とたんに難易度が上がります。
どれだけ普段日本語がうまくても、やはり日本語母語話者が見ると違和感のある変な日本語になってしまいます。
日本人でも、日本語で読みやすい文章を書くのは難しいですよね。
多くの場合、個人で翻訳を行なっているベトナム人は翻訳経験も少なく、日本語のレベルもそれほど高くないため、
そうしたいわば素人の翻訳者に大事な案件を任せてしまうのはかなりリスクがあります。
全く意味の違った誤訳をされてしまったというケースもあります。
専門的な内容を扱う文書や大事な契約書などは、個人に依頼しないのが賢明です。
単価と翻訳の質は比例することを理解しておく
一般的にベトナムは人件費が安いため、現地の翻訳会社の出している単価は安い傾向にあります。
もちろん現地の翻訳会社でも比較的安価で質の高い翻訳を納品できる会社もあります。
しかし単価のあまりに安い翻訳会社は、上記で述べたようなスキルの低い翻訳者が従事していることもあります。
また、ランサーズやクラウドワークスなどでも多くのフリーランスの翻訳者が低単価で受注していますが、
翻訳経験やスキルに応じてそのような低価格になっていることも覚えておきましょう。
一方、最低請負料金が1万円以上の高額な翻訳単価を出している会社は、大手企業や官公庁との取引実績もあるなど、翻訳の精度の高さと質は担保されています。
単価と翻訳の質は比例することを理解しておきましょう。
多言語を扱う翻訳会社は、ベトナム語に特化していないため、翻訳の正確さと品質が担保されていないこともたまにある
多言語翻訳をうたう翻訳会社の場合、ベトナム人の翻訳のスキルがしっかりチェックされていないこともあります。
特に海外の翻訳会社では採用側が日本語ネイティブでない場合もあり、スキルの低い翻訳者が採用されていることがあると言われています。
先程も述べましたが、日本語ができるベトナム人が増えているため、実はそれほど日本語のレベルの高くない翻訳者も自己申告で「わたしは日本語ができる」という理由で採用されています。
一方、日本語が堪能であっても、高卒で日本の日本語学校に来ているようなベトナム人たちは逆にベトナムでの社会経験がなく、ベトナムのビジネスやベトナム様式の文章を知らない、というケースもあります。
多言語を扱う翻訳会社は、ベトナム語に特化していないため、翻訳の正確さと品質が担保されていないこともあるということを覚えておきましょう。
必ず、ベトナム人と日本人のダブルチェックが入るところを選ぶ
そもそも、
どんな言語であっても、翻訳には両言語双方の深い知識が必要です。
特にベトナム語から日本語に翻訳する場合は、必ず日本人による校正が入るかどうか、確かめておきましょう。
さらに、ベトナム語を理解できている日本人がいるかどうかも、重要なポイントです。
仮に低単価であっても、
そのようなベトナム語がかなり堪能な日本人が翻訳プロセスに加わっている場合、
翻訳の正確さはかなりの程度信頼できます。
ただ、ベトナム人と日本人のダブルチェックが入ったとしても、
医療や法律など専門的な内容を含む場合、母語であってもその分野についての知識や翻訳経験がなければ、翻訳の正確さは保証されません。
しかし、最低限の条件として、正確な翻訳を望むのであれば、必ずベトナム人と日本人のダブルチェックが入るところを選ぶようにしてください。
まとめ
ベトナム語と日本語は、文法構造も、表現の仕方も大きく異なる親和性の低い言語です。
そのため、機械翻訳や直訳では、正確性が欠け、正しいニュアンスが伝わりません。
正確に翻訳できるベトナム語翻訳会社を、失敗せずに選ぶ4つのポイントをしっかり抑えて、翻訳会社を選んでください。
- 大事な翻訳は個人(ベトナム人)に依頼しない
- 単価と翻訳の質は比例することを理解しておく
- 多言語を扱う翻訳会社は、ベトナム語に特化していないため、翻訳の正確さと品質が担保されていないこともたまにある
- 必ず、ベトナム人と日本人のダブルチェックが入るところを選ぶ
ベトナム語は、正確に翻訳するのが非常に難しい言語です。
ベトナムとのビジネスを円滑に行なっていくためにも、精度の高い正確な翻訳のできるプロの業社を見つけることは重要です。
この記事があなたの翻訳会社探しのお役に立てれば幸いです。
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